フランスのシュナイダー社より砲を購入し製作された日本陸軍唯一の列車砲。砲の購入契約は1926年(大正15年)に結ばれ、納入は1928年(昭和4年)3月。九〇式としての砲制式化は1930年。当初は東京湾要塞の備砲の計画であったとされるが、満州事変をきっかけに列車砲架と動力車が開発され1938年(昭和 13年)に九〇式24cm列車砲となった。1942年(昭和17年)1月にソ連との国境付近の虎頭要塞に配備、しかしながら長大な射程を有していた本砲は多少後方の水克の列車砲陣地に布陣していた。1945年(昭和20年)8月9日のソ連侵攻時には分解整備中で、そのまま行方不明となった。予測ではあるが、捕獲され持ち去られたといわれている。
口径:240mm
砲身長:12823mm
上下射界:0~50度
方向射界:360度
砲列車重量:136t
最大射程:50120m
初速:1050m/sec
弾重量:165kg(破甲榴弾及び榴弾)
日本陸軍が完成した唯一の半装軌式兵員輸送車である。上記写真は昭和20年佐野市で戦車第一連隊が受領したもの。12名の兵員、または2トンの貨物を輸送できる本車は軍用トラックに変わり陸上輸送の主軸とされる予定であったが戦局の悪化のため少数の生産に終わった。
重 量 :自重-t 全備重量-t
寸 法 :全長6100mm×全幅2100mm×全高2000mm×最低地上高-mm
乗 員 :-名
武 装 :-
装 甲 :-
エンジン :一〇〇式統制型空冷直列6気筒ディーゼルエンジン
130馬力/2100rpm(134馬力の資料有り)
速 度 :-km/h
航続距離 :300km